ひょんなことからRCA800を4本手に入れました。球の仕上げの見事さに感動しました。
宍戸氏の808アンプは巷では絶賛されましたが、以前45シングルを作成しこの高域が何とかほしい。という時にちょうど45ドライブ800アンプの作成記事が出ました。本当に思い通りの音が出てレコードを聴く事を楽しみにしてくれました45の高域と50の低域を併せ持つすばらしい音です。
 構成
全段直結 Siemens6BQ5 RCA45 RCA800
これより宍戸式アンプのファンになりました。スピーカーは宍戸氏はKEFで、わたしはTANNOYですが同じ英国製なので傾向が似ているのかもしれません。この後、811Aアンプを作成いたしましたが(現在常用)同様に高域に切れがあり神経質な音が出ません。
私の真空管との出会いは中学の始め5球スーパーのラジオより始まり、兄の影響で第一次管球ブーム(70年代初頭)の頃だと思いますが、KT-88、2A3、DA30などが家にあり、始めて作ったアンプはKT-88pp UL(100W)でしたこの頃のスピーカーはJBL SP−LE8T(今も物置に眠っています)。
高校時代は三結のKT-88やEL34PPで、大学に入った時トランジスターも良い音がするとのことで、その頃A級動作ができるYAMAHAのCA1000Uを購入し、DIATONE ?A-25MkU聴いていましたが私には合わず2A3のロフチン・ホワイトを組みました。(プリはLUXKIT A3032)またこの頃からJAZZを聴き始めました。
社会人となり、プリアンプ(S.R.P.P)回路や45.46.2A3.などの直熱三極管シングルアンプを作っては壊しでいるような毎日でした。SPをTANNOYにし、どうしてもWE300Bが聴いてみたくなり、91B回路で組んで見ました。その後しばらく常用していましたが、SPか音楽ジャンルとの相性か高域が私には合いませんでした。(パーツを代えたり、いろいろやりましたが)。
その後、宍戸氏の送信管を使用した回路に出会い現在ではほぼ満足しています。以前ほど、音に対する執着がなくなったのかもしれませんが。
尚、現在にいたるまで私の管球アンプ作りのバイブルとなった管球アンプ作りの草分け的存在である浅野勇先生の『魅惑の真空管アンプ』はぼろぼろになるまで読ませていただきました。
WE300Bは手始めに91Bタイプより始まり、37トランスドライブなどを経て佐久間式もどきタイプに落ち着いています。91BタイプはOPT、整流管、カップリング、オイルコンの交換、310AのSGの定電圧化など色々トライはしましたが最終的には高域の太さが欲しくトランスドライブに移りました。
トランスドライブの高域の安定感、安心感が好きです。最初聞くと物足りないように感じるのですがいざほかに替えてみるとまたもっどてしまいます。
構成
タムラTKS-27 RCA5691 タムラVL-208 RCA5692 タムラA351 TelefunkenEL34 タムラA342
WE300B タムラF-2007 RCA83 オイルコン、初段パスコン銀タン
佐久間氏のアンプはローサーやアルティックなどのスピーカーが元になりひとつの世界を作り出している様に思います。
これも送信管811Aを使った宍戸式アンプです。以前、MJ誌のコンテストなどで割合に評価が良かったものと記憶しています。球も確保しやすく、800同様トリタンフィラメントで明るく、ドライバー管の交換等により自分の音に持っていきやすいと思います。特に高域の太くて,切れがある音は気に入っています。
 構成
Mullard ECC82 6L6WGB NC-10 811A
これも私の常用アンプとなっています。
ドライバーについて述べると6V6系だと少々しつこくなり、6K6系だと音に厚みが足りない。6F6系は中庸ですが最後には音の厚みと切れで6L6系となっています。
GEC DA30アンプです。
最初に組んだのは「電波技術」誌に載っていた飯島俊介氏のEL-34ドライブCR結合のシングルアンプで、(回路図) これが2台目となります。
10数年程度前に組んだものでEL34(三結)でトランスドライブしています。
この頃は300Bにばかり気をとられDA30を軽んじていたところがあります。
 構成
6SN7 EL34 A342 DA30 F2007だと思います。
音の傾向は、米国系とは違い柔らかいながらも芯をきちんと持った音でした。しかし、JAZZを聴くのはアメ球だと決めていましたので良い音がしましたが、解体してしまいました。
GEC KT-88(UL)ppアンプです。
社会人になりたて頃、常用していたアンプです。
KT-88につきましてはPPのみで三結からUL100Wまで作りました。SPをLE8TからTANNOYに代えた時に解体となりました。このアンプを最後に、作成アンプは直熱三極管のみとなりました。
 構成
EF86(三結) 6FQ7 KT-88 FW-100-5-R
また、同構成でEL-34も作り聴いていました。
RCA45 ppアンプ
『魅惑の真空管アンプ』で球に魅力を覚え45に対してはシングル、トランスドライブPPを組みました。
特にシングルの、高域はとても魅力的ですが低域が苦労するところです。
この頃の球は製造元が同じようなところなので
現在の球ほどメーカーによる差異は感じられません。
能率の良いシングルコーンなどには合うのではと思います。
 構成
RCA37 RCA37 A-351 RCA45 F-485 5V4G
71A ppアンプ
最も初期の直熱三極管で出力はppで2Wです。
なかなか趣味性の強いアンプでこれでならせるスピーカーがありません。生真面目、端正な音がした記憶があります。
構成
RCA37 RCA37 A-351 SYLVANIA71A F-485 5Y3
安斉勝太郎氏がDA30の代替管として三結で十分使えると最初に発表した回路を参考に作りました。
この後、松並氏がこの球を使ったppアンプなどを発表していたと思います。
構成
RCA6SH7(三結) NC-15 VT104(三結) FX-50-3.5S RCA83
DA30同等とはいえないにしても球の形状に加え十分に聞けるアンプだと思います。
『魅惑の真空管アンプ』で2A3のもっとも特徴の出るアンプだということで学生時代に組み、ずっと使っていた思いで深いアンプです。パーツ、初段は色々交換しましたが、2A3はこの回路しか作ったことがありません。
2A3にしては透明感があると思っています。
構成
6SQ7(75) RCA 2A3 U808(XE-20S) 83
英MAZDA PEN45(6V6系)でドライバーに使おうと思って買ってあった球ですが、試験的に組んだアンプです。
構成
6SN7GT(S.R.P.P) PEN45(UL) 5V4G
米国球にはない柔らかいながらも芯のある音がしました。この辺は欧州球の独壇場だと思います。 
46PPアンプ
46 A級ppアンプです。フェーズ・インバーター6N7GTを使用しています。力強くトランスドライブに似た音がします。
非常に45の音に似ています。端正さは45か力強さ46かといった具合です。46を使ったアンプは現在改造中です
構成
RCA37 RCA6N7GT GE46 タムラF485 RCA5T4
WE310Aプリアンプ
プリアンプは#7、C22、Quadタイプなど色々繰り返し、期間的にはS.R.P.P回路が長かったのですが、松並氏の回路を参考にしてWE310A CRタイプで、ML4、タンゴNP8のトランスアウトです。中域が太く割合に気に入っています。現在は、デザインが好きでマッキントッシュC-22復刻版を球を替えて(中国製なので)常用していますが。

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