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ML6(VT105) 欧州三極管です。
米国系にはない球で一般的にドライバー管として使用します。パラシングルで終段としても使えます。私は、プリアンプのフラットとしてトランスアウトで使用しています。綺麗で良い球だと思います。
GE46 NU46です。
B級増幅専用管開発され、デュアル・グリッド・トライオードで4極管となっています。第2グリッドを第1グリッドに接続しB級として、またプレートと接続することのより45の代替になりうる球です。また、ドライバー管にも結構使われているようです。
形状は、45より大きく好みによっては45より良いという人もいます。私もこの球が好きで、現在アンプを改造中です。
GEC DA30です。
シングルEp 500V Eg -130Vと自己バイアスですと600V以上のB電圧が必要です。ドライバーもトランスで昇圧するか、パワー管ドライブでないとドライブは難しい球です。旧管は純三極管ですが、新管(写真)は補助グリッドを持った4極管で内部でプレートに接続されています。
回路に凝らなくとも良い設計されたパーツさえ使えばすばらしい音が出せる球で、純粋のオーディオ三極管で最大級(10W以上)のパワーだと思います。
音の質も米国系とは違い、やわらかい音ながら中にきちんとした芯を持っています。
RCA 2A3です。
現在も根強い人気を誇る2A3です。真空管黄金期で一番最後まで作られた直熱3極管とのことです。現在も中国、ソ連等で1枚プレートが作られ音も良いそうです。私は、ロフチン・ホワイト回路を組んだことがありますが、音の馬力は有りましたが繊細感は45などに比べるといまいちでした。しかし、シングルでそこそこ聴ける球だと思います。
USSR 811A(写真左) CETRON 811A(写真右)です。
米国CETRON、ソ連、中国製と出回っています。主に無線用送信管として使われましたが、直結ダイナミック・カップル回路やイントラ反転回路でオーディオ界でもかなり使われています。
征矢氏は直結ダイナミック・カップル回路で811Aを用いたアンプを意欲的に発表されています。また、宍戸氏のイントラ反転回路をアレンジしたアンプは自作コンテストでは高く評価されています。
私も常用アンプとしてイントラ反転回路の811Aシングルを使用しています。
英MAZDA ACP1です。
初期の傍熱三極管
試験的に組んでみましたが、心地よい音でしたが直熱管に比べるとどうしても鮮度が劣るようでした。
RCA・SYLVANIA・WestingHouseの45です。
2A3が発表されるまで戦前の銘三極管として有名です。50の後に出た球で使いやすさ、音のよさで広く使われました。
シングルの高域は絶品ですが鳴らせるスピーカーがありません。
私のアンプでは現在RCA800のドライバー管として使用中です。
RCA800です
4本手に入れることができ、現物を見たときはその造りの良さにびっくりしました。かなり厚手のガラスですが、厚さを感じさせない透明感、がっしりした電極構造など業務用送信管として真空管ヴィンテージ期の貫禄を感じさせます。また灯を入れたときのトリタンフィラメントの明るさは絶品です。
宍戸氏によるとドライバーの音をそのまま通してしまう傾向のようでドライバー管として45を用いたとき45の高域をそのまま持っています。
私も45ドライブ800直結シングルを使用しています。
Western Electric 300Bです。
誰もが知っているWE300Bですが人気の所以は劇場用機器の付属品としてのみ供給であって単品販売はされないため一般には入手は不可能だった。トーキー用としての信頼感。高価格。NASAでの使用。
88年に製造を中止し、97年にパイロット生産された。
初期の頃WE91Bタイプ 初段310Aが主であったが、ソ連,中国等で生産され流通量が増えたのかいろいろな回路が試されているようです。オールドや、刻印等の300Bは使用したことがないので偉そうな事は言えないのですが高域に独特の癖があり私的に最高の音にするには難しいと思いました。
今までにWE91Bタイプ、トランスドライブ等作成しましたが、現行では全段トランスドライブ佐久間式もどきアンプで聴いています。
これまでにアンプとして作成、視聴した三極パワー管