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写真左より6K6GT、6V6GT、6F6GT、6L6WGB、6V6G

この辺のGT管は終段として用いたことがありませんがそれぞれG管もあります。ドライバーとしての音はG管の方が造りが古いためか柔らかい傾向にあります。
ドライバーとしての音の傾向としては6K6は端正でしまった音(力強さが少々足りない)、6V6はちょっと派手めな音、6F6は何かが物足りない、6L6は力強さが有り個人的には好きです。
MAZDA(英国) PEN45(ビーム4極管)
6V6系の球ですが、ヒーターが4V 1.75Aと6V6の2.84Wに対して7.0Wと小型管にしては大きくなっています。このようにヒーター電力を大きくして安定性を高くするのは業務用傍熱型出力管に見られる手法です。
米国系と比べて欧州系らしく非常におおらかで米管では出ない高域を持っています。
Westrn Electric WE336A(5極管)
WE349Aの10V管でドライバー用に使用するつもりで購入しましたが、試験的にシングルで組んだことがあります。造りは非常に綺麗です。
WEの球は基本的に業務用との事で設計にしても、造りにしても安定性や経時変化率の少なさは民生機用の真空管とは全く次元が別であると思います。
VT104(PT15) 欧州製5極送信管
業務用送信管らしく非常にしっかりした作りで、安斎氏が三結で紹介しています。DA30の代替品とまではいかなくとも非常に魅力的な球です。トランスドライブで使用しました。高圧をかけて使用したほうが良いかもしれません。当時は400V程度だったと思います。
時間ができたら、またトライしたい球です。
GEC(M.O.V) KT-88(ビーム4極管)
この球も初期の頃、常用しました。造りが非常に良くガラスも薄く英国の気品を感じます。Mclntosh MC-275に使用されています。復刻版は中国製ですが。米国の6550(ダルマ管)と同等管です。6550Aとは少し違います。
LUXもこの球を使ったアンプもありました。選別品との事でGold MonarchやGenalex、後期にはGold Lionで出ていました。しっかりした音で底力を感じさせます。
使用したことはありませんが、TESLOVAK(チェコスロバキア)や中国産の改良型(自称KT-88)もあるようです。
EL34(6CA7) (5極管)
MARANTZが#8Bや#9などに採用し一躍有名になった球だと思います。MclntoshがKT88や6L6GCなど色々な球を用いているのに対しMARANTZはこの球一本です。現在割合に人気球のようです。私も三結、ULPPで常用しましたがすっきりした良い音だったと思います。現在はドライバー管として使っています。
松下、NEC、Mullard、TEL、Sie(東欧製?)などいろいろ試しましたが松下、Mullardは同傾向な音で力強さはありますが高域にちょっと癖がある。NECは全体的にカマボコ的ですが力強さがあり好きです。TEL、Sieは西独製ではないと思いますが癖がなく中庸的な音です。また、GE製はビーム管との事で使ってみたいです。
これまでにPPアンプやドライバー管と使用したビーム管、五極管