コンデンサーこもごも

管球アンプ用の特に音に影響すると言われているコンデンサーを取上げてみました。
これらはプリアンプ、KT-88PPやWE91Bタイプのカップリングとして使ったものです。
説明に多少間違いがあると思いますが、全く個人的な意見です。
Black Beauty(SPRAGUE)160P
マランツやマッキンに使われていたと思います。オイルペーパーコンです。
KT-88等に使っていましたが、高域を
適度に柔らかくして、中域がよく出ました。人の声には良いと思います。
Black Cat(CDE)
オイルコン等で有名なコーネル社のペーパーコンだと思います。これもアメリカのアンプ(ダイナコ)?に使われていたと思います。160Pと似たような傾向です。
West Cap TYPE-16K
ビタミンQタイプのオイルコンです。
音は非常に端正ですが、中域、高域に力があり好きなコンデンサーです。91Bタイプに
使用していました。個人的には最も好きなコンデンサーです。
Vitamin Q (SPRAGUE) 196P
有名なビタミンQです。カップリングからEQ回路まで、色々な作成アンプに使用しました。
音の安定感、力がありバランスの取れた音です。宍戸氏によるとエージングが必要との事です。その通りだと思います。
Orange Drop (SPRAGUE) 715P
SPRAGUEのオレンジ・ドロップです。フィルムコンです。音はともかく、色と名前がいかにもと言う感じで。昔のコンデンサーは名前の付け方がアメリカ人的で好きです。
X363 (ASC)
ASCのフィルムコンです。小型で高域に癖も少なくプリアンプのEQ回路や音が柔らかくなりすぎた時に使います。いいコンデンサーだと思います。
MKP1845(ERO)
ドイツのフィルムコンです。一時かなり使われたと思います。癖がなく汎用性がありどこに使ってもそこそこの音がしました。
RIFA
オランダ?かドイツ?のフィルムコンです。
下からフィルムの巻が見えます。中域のしっかりした音です。値段も安く、非常にいいんですが耐圧が250Vしかありません。
日本ケミコンのオイルコン
オイルコンの汎用品です。
日本製といえばこれでしょう。
癖がなく、ラジオなどに使用していました。
汎用フィルムコン(NTK)
LUXのキットなどに使われていたNTKのフィルムコンです。癖がなく安くそこそこ使えます。
WIMAフィルムコン(ドイツ)
一時、話題になったと思います。
PP、PE、PCなどフィルムの種類により音が違いますが、なぜ話題になったかわかりません。キレがありません。
日本ケミコンのMPコン
オーディオ用とうたわれたコンデンサーだと思います。LUXのアンプ等に使われていたと思います。#7の回路で使った覚えがあります。音はあまり覚えていませんが、漏れが出てくるように思います。
ST-LX(Rubycon)
B-Gなどと同時に出てきたST-LXです。結構、高価だと思いました。
佐久間もどきのEQに使っています。
耐圧がないのでカップリングには使ったことがありません。
ATOM(SUPRGUE)
電解コンは91Bタイプや、ドライバー管のカソード回路に使いました。これははっきり言ってわかりません。しいて言えば、日本製で十分ではないかと思います。日本製も高いものがありますが、B-G、Carafine、MUSE、日本ケミコン汎用品で選べばよいと思います。個人的には、使い分けています。
39D(SUPRAGUE)
Carafine
湿式銀タン109D(SUPRAGUE)
銀タンですが、はまったときには非常にいいです。音がしっかりしていて、押し出しもよく過不足ない音です。
カートリッジを替えた位の効果があります。ただ、使いすぎるとどうかなという感じです。佐久間もどき初段に使用中です。
A&B抵抗 
最後に抵抗を少し。マランツやマッキンに使用され有名です。
初期の頃はよく使いましたが、値段を考えると価値があるかな?
と思います。
A&Bの可変抵抗器はいいと思いますが。

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