電圧増幅管について

電圧増幅管というと初段、プリアンプ用、ドライバー用途に主に使われますが
MT,ST,GT管があり、出力管ほど派手ではありませんが差替えてみると
結構楽しめます。値段も安いですから。

主にプリアンプS.R.P.Pに使用。現状のC-22にも使用。
Siemens、Telefunken、Mullard、松下等使用しましたが
高信頼管は一般的に音が硬くなる方向です。ノイズは粗悪品でない限りあまり変わらないと思います。
TelのECC803Sは音が太くキレがあります。イイデス。
Sieは全体的に柔らかく刺激的な音が出ません。
松下、Mullardは傾向が似ていて音もそこそこですが時に少々刺激的な音が顔を出します。
回路も変わると評価も変わると思いますが。
C-22についていた中国製もそこそこです。

Siemens E83CC

Siemens ECC83

Mullard CV4004

Mullard ECC83

TELEFUNKEN ECC82

RCA 5814A

たまにオークションなどでSie,Telなどの球が出ますがいかにもマーク、箱は(共産圏)というものが結構よい値で取引されていますが。
W.Germanyが必ずしも良いと言う訳ではないですが。RCAのMT管はラジオ用と言う感じが否めません。

各社 EF-86群(左より共産圏(TELマーク)、松下(メッシュ)、Siemens(W.G)、Tel(W.G)

EfF-86は初期の頃EL-34、KT-88(森川氏)の初段に使いました。以前は初段といえばこの球でしたが。(Mullard回路)
ラックスにもこの球を使ったアンプがあったような。
しかし、左の球はひどいじゃないですかと言いたいような
球です。おまけのおもちゃみたい。
一時、クォード22型プリに凝ったときも使いました。

各社 6FQ7群 RCA、HITACHI、東芝、GE

初期の頃のドライバー
(Mullard回路)に使用
GEが意外によかったかな。

RCA 37

RCA 76

ドライバーと言えば一般的に言えば76と言うイメージがあります。2A3と言えばこの球でしょう。
この球はC結合で使ったことがありませんが、
300Bにトランスをかませて使ったことがあります。
佐久間氏が37の方を誉めていたので76の代わりに使いました。確かに音がしまりキレがよくなりました。
増幅度に問題なければ37の方が良いと思いますが。

RCA 6SQ7GT

RCA 75

W.H 6SF7

この辺の球は2A3ロフチン・ホワイトに使いました。RCAの球はMIL用で造りがいいです。ラジオで言えば6AV6同等管です。

RCA 5692

RCA 5691

SYLVANIA 6SN7WGB

RCA 6SN7GT

6SN7はドライバーに使われますが、佐久間式のプリ部に使いました。
5691、5692は寿命が1万時間以上と言われていますが、5692は高かった記憶があります。個人としてはレイソンの高信頼管の方がよかったが。
SYLVANIAは硬かった。RCA6SN7GTは内部雑音が。

RCA 6N7GT

46PPのフェーズ・インバーターに使用 ST管で言えば53、6A6です。
トランスドライブまがいの音がするということです。
3段で使用すると利得がありすぎる感じがしましたが、音はよかったです。
この頃のRCAの球の造りは綺麗です。

WE310A

WE91Bタイプに使用され有名な球ですが、メッシュ、ラージパンチ、スモールパンチ等あります。造りはWEらしく綺麗な球です。一時非常に出回ったと思います。2,000円ぐらいで買えたときもあったと思います。
初期は300Bより高いらしいのですが。
プリアンプに使ってもST管でありながら非常に低雑音です。
特別シールドも必要ありませんでした。

Mullard ECC32

他、メタル管、欧州管などありますがあまり使ったことがないので
徐々に書き込みたいと思います。